case02 製造業事例

受給額 約2,000万円(補助対象経費約2,600万円)

■当時の状況
・千葉県B市に実店舗を構えていた。
・十数年にわたってケーキ等の製造をメインに、洋菓子の販売をおこなってきたが、ここ数年売り上げが低迷傾向にあった。
・定期的に新商品の開発もおこなっていたが、あまり話題性を得られず売り上げアップにはつながっていなかった。
・ケーキなど生のお菓子はあまり日持ちしないものも多いため、廃棄にかかる費用もかさみコスト増となっていた。

■今回申請した補助金
「事業再構築補助金」

株式会社樫乃屋では、主に以下を提案しました。

<採択に有効なポイントや申請店舗の強みを押さえた事業計画書作成・アドバイス>

1. 急速冷凍機・真空包装機の導入
これによって販売している商品全体の消費期限の延長が可能に。SDGsへの配慮もアピールします。

2. 千葉県B市のフルーツを活用した新商品開発
千葉県B市の地域特産フルーツを使用した新しいお菓子を開発し、地域活性化や特別感、話題性をアピールします。

3. SAや道の駅などで商品販売
「千葉県B市ならでは」という特別感を武器に、SAや道の駅にて一部商品を販売します。これにより、お土産お菓子としての需要にも応えられるように。急速冷凍機・真空包装機の導入によってこれまでよりお菓子が日持ちするようになったため、長期間の販売が可能となります。

4. カフェの新設
販売チャネルの拡大のために、既存の実店舗を一部改装し、カフェを新設。お客様がその場で「できたて」のお菓子を楽しめるようにすることで、新商品をアピールしブランドの育成と顧客の獲得をおこなう。

■受給額
約2,000万円(補助対象経費約2,600万円)

■対象となった費用
補助金の対象経費とその使い道は以下の通りです。

新たなお菓子製造のための装置購入費用
900万円を補助金で賄いました。急速冷凍機・真空包装機の導入だけでなく、既存の製造機器の更新も行い、商品の消費期限を延長とあわせ、製造量を増やすことが可能に。

工場や実店舗の内装工事費用
800万円を補助金で賄いました。カフェの新設に伴う実店舗の改装と製造機器の新設に必要な工事に活用。

広告宣伝費用
300万円を補助金で賄いました。カフェのオープンを近隣に広めるためのチラシ配布や、地元食材を用いた新商品についての想いを地元のフリーペーパーへ記事出稿。また、SNS広告を行なうことで、観光客に向けた商品の宣伝を行い集客へつなげた。

■結果・依頼主様からのお声
今までに無かった「千葉県B市ならでは」の新商品開発やカフェ導入により、顧客の関心を引くことができ、結果として全体の売上増加
また急速冷凍機・真空包装機の導入により、長期保存の可能な新商品を製造・販売することで、廃棄にかかる費用の削減も達成

「今までの事業を大きく変換することができ、結果として売上の向上と廃棄コストの削減に成功することができました。特にカフェの新設は副次的な効果も大きかったです。若年層(20代〜30代)の新規顧客が増え、店舗に活気が生まれました。株式会社樫乃屋さんのプロフェッショナリズムと的確な提案に感謝しています。」