【2025年最新】設備投資?人手不足?事業課題から選べる「5つの補助金」を徹底比較

【2025年最新】開業・設備投資?人手不足?事業課題から選べる「5つの補助金」を徹底比較

【2025年最新】開業・設備投資?人手不足?事業課題から選べる「5つの補助金」を徹底比較

はじめに

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「設備投資で生産性を上げたいが、資金が…」

「新規事業に挑戦したいが、リスクが大きい…」

「補助金に興味はあるけれど、種類が多すぎてどれを使えばいいかわからない」

「申請手続きが複雑そうで、なかなか一歩を踏出せない」

このようなお悩みを抱える中小企業の経営者様、個人事業主の皆様は多いのではないでしょうか。
厳しい経済環境や人手不足、急速に進むDX化の波に対応し、事業を成長させていくために、国や自治体の支援制度を有効活用することは、今や重要な経営戦略の一つです。
この記事では、数ある補助金の中から、特に中小企業の皆様にとって活用しやすく、インパクトの大きい代表的な5つの補助金を厳選。それぞれの特徴や対象経費、どんな企業におすすめなのかを、分かりやすく解説します。
この記事を最後まで読めば、漠然としていた補助金のイメージが具体的になり、「自社に合った補助金」を見つけて、申請への第一歩を踏み出すことができるはずです。

なぜ今、補助金活用が重要なのか?

日本経済は、長引く物価高や深刻な人手不足、そして待ったなしのDX(デジタルトランスフォーメーション)対応など、多くの課題に直面しています。
このような先行き不透明な時代において、中小企業が持続的に成長し、競争力を維持・強化していくためには、未来への投資が不可欠です。しかし、自己資金だけでは大規模な設備投資や、成果が出るまでに時間がかかる新規事業への挑戦は難しいのが現実でしょう。
そこで力強い味方となるのが、国が実施する「補助金」です。これは金融機関からの融資とは異なり、原則として返済が不要な支援金のため、財務的なリスクを抑えながら、以下のような前向きな挑戦に取り組むことが可能になります。

生産性向上: 最新の機械やITシステムを導入し、業務効率を飛躍的に向上させる。
新事業展開: 新たな市場に参入し、事業の柱を増やして経営基盤を強化する。
販路開拓: 新しい広告宣伝やECサイト構築により、これまでアプローチできなかった顧客層にリーチする。
賃上げの実現: 生み出した利益を従業員に還元し、人材の確保・定着と組織力の強化につなげる。

補助金の活用は、単なる資金調達にとどまりません。事業計画を練り上げる過程で、自社の強みや課題を再認識し、明確な成長戦略を描く絶好の機会にもなるのです。

【目的別】2025年最新!代表的な中小企業向け補助金5選

それでは、具体的にどのような補助金があるのでしょうか。皆様の事業目的や規模に合わせて選べる、代表的な5つの補助金をご紹介します。

1. ものづくり補助金(ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金)

こんな方におすすめ!
革新的な新製品や新サービスの開発に取り組みたい
生産工程を大幅に改善する、高性能な機械を導入したい
海外展開を見据えた設備投資を計画している

革新的な製品・サービス開発や生産プロセスの改善など、「イノベーション」を伴う設備投資を支援する、中小企業向け補助金の代表格です。単なる機械の買い替えではなく、導入によって生産性が劇的に向上するような、付加価値の高い取り組みが求められます。補助上限額が大きく、大規模な投資にも対応できるのが魅力です。

2. 中小企業省力化投資補助金

こんな方におすすめ!
人手不足が深刻で、単純作業を自動化したい
IoTやロボットを導入して、工場や店舗の生産性を上げたい
従業員の負担を減らし、より付加価値の高い業務に集中させたい

その名の通り、人手不足の解消に直結する「省力化」への投資を強力に後押しする補助金です。この補助金には、企業の状況や導入したい設備に合わせて選べる2つのタイプがあります。

【カタログ注文型】手軽に、スピーディーに省力化を実現したい方向け
人手不足に悩む多くの中小企業が、簡易かつ即効性のある投資を行えるよう、国が事前に性能を認定したIoTやロボット等の製品リスト(カタログ)から選んで導入するタイプです。

特徴: 国の"お墨付き"製品のため効果が見えやすく、製品の販売事業者と共同で申請するため手続きの負担が少ないのが魅力です。随時申請が可能で、また審査も比較的スピーディーに進みます。
補助上限額: 最大1,500万円(賃上げ要件達成時)
ポイント: カタログに掲載されている製品の導入に限られるため、まずは自社の課題に合う製品があるかチェックすることから始まります。

【一般型】自社に合わせて、オーダーメイドの省力化を実現したい方向け
カタログにはない、自社の課題解決に最適な設備をオーダーメイドで設計・導入するタイプです。

特徴: 自由な設備選定が可能で、独自の生産ライン構築など、より抜本的な業務改革を目指せます。補助上限額も大きく、大規模な投資に対応できます。
補助上限額: 最大1億円(賃上げ要件達成時)
ポイント: 導入する設備がどのように省力化へ繋がるのか、具体的な効果を事業計画で詳細に示す必要があります。

このように、スピーディーさを重視するなら「カタログ注文型」、自社に最適な投資を追求するなら「一般型」と、目的に合わせて選べるのが大きな特徴です。

3. 中小企業新事業進出促進補助金

こんな方におすすめ!
現在の事業とは全く異なる、新しい分野に挑戦したい
思い切った業態転換や事業の多-角化で、会社の未来を切り拓きたい
新規事業のための店舗改装や、大規模な設備導入を考えている

これまで手掛けてこなかった製品やサービス、市場へ新たに挑戦する「新事業展開」を支援する制度です。既存事業の延長線上ではなく、明確な「新規性」が求められるため、事業の第二創業ともいえるような大胆なチャレンジを検討している企業に最適です。建物費(建設・改修)も対象になる点が大きな特徴です。

4. 小規模事業者持続化補助金

こんな方におすすめ!
初めて補助金に挑戦する個人事業主、小規模事業者
新しい顧客を獲得するために、チラシやホームページを作りたい
地域の特産品をネット販売するためのECサイトを構築したい

小規模事業者や個人事業主の「販路開拓」と「生産性向上」の取り組みを支援する、最も身近な補助金の一つです。ウェブサイトの作成やネット広告の出稿、店舗の改装、新商品のPR用パッケージ開発など、比較的少額からでも活用できる幅広い経費が対象となります。経営計画書の作成にあたり、商工会・商工会議所のサポートを受けられるのも心強いポイントです。

5. IT導入補助金

こんな方におすすめ!
インボイス制度に対応した会計ソフトを導入したい
勤怠管理や受発注業務をデジタル化して、バックオフィス業務を効率化したい
どのITツールを導入すれば良いか、専門家のアドバイスが欲しい

会計ソフトや受発注システム、勤怠管理システムなど、業務効率化に役立つITツールの導入を支援する補助金です。最大の特徴は、国に認定された「IT導入支援事業者」とパートナーを組んで申請を進める点です。ツールの選定から申請手続きまでサポートを受けられるため、ITに詳しくない方でも安心して取り組めます。特にインボイス制度への対応を機に、社内のDXを一気に進めたい企業におすすめです。

【比較でわかる】自社にぴったりの補助金を見つけよう

ここまで5つの補助金をご紹介しましたが、「結局、自社はどれが一番合っているの?」と感じた方もいらっしゃるかもしれません。
ここでは、補助金の「金額・規模感」と「対象となる経費」を一覧表にまとめました。この2つの表を見比べることで、貴社に最適な補助金の候補がぐっと絞り込めるはずです。

比較のポイント

投資規模で絞り込む: まずは【比較表1】で、計画している投資額に見合う補助上限額の制度を確認しましょう。数千万単位の大型設備投資なら「ものづくり補助金」「省力化投資補助金」「新事業進出補助金」が、数百万単位の投資なら「持続化補助金」や「IT導入補助金」が候補となります。
経費内容で絞り込む: 次に【比較表2】で、使いたい経費が対象になっているかを確認します。例えば、店舗の建設や改修を考えているなら「新事業進出補助金」が、広告宣伝費がメインなら「持続化補助金」が適しています。

【比較表1】補助上限額・補助率一覧
補助金名 主な補助対象者 補助上限額(通常時) 補助上限額(賃上げ特例等) 補助率
ものづくり補助金 中小企業、小規模事業者 750万~3,000万円
(従業員規模・申請枠による)
最大4,000万円 1/2 または 2/3
省力化投資補助金(一般型) 人手不足の中小企業等 200万~8,000万円
(従業員規模・申請枠による)
最大1億円 1/2 または 2/3
(1,500万円超は1/3)
省力化投資補助金(カタログ型) 人手不足の中小企業等 200万~1,000万円
(従業員規模による)
最大1,500万円 1/2
新事業進出補助金 新規事業へ進出する中小企業等 750万~7,000万円
(従業員規模による)
最大9,000万円 1/2
持続化補助金 小規模事業者、個人事業主 50万円 または 200万円 最大250万円 2/3
(赤字+賃上げで3/4)
IT導入補助金 中小企業、小規模事業者 5万~450万円
(申請枠による)
1/2~4/5
(申請枠による)
【比較表2】対象経費一覧
補助金名 機械装置・設備投資 システム構築費 建物費(建設・改修) 広報費 専門家経費
ものづくり補助金 ◎ (必須) ×
省力化投資補助金(一般型) × ×
省力化投資補助金(カタログ型) ◎ (カタログ製品) × × × ×
新事業進出補助金
持続化補助金 △ (ウェブサイト関連) ◯ (販路開拓目的) ×
IT導入補助金 △ (ハードウェア一部) システム導入費◎ (登録ツールのみ) × × ×

凡例: ◎:主な対象、◯:対象となる、△:条件付きで対象、×:対象外

具体的な活用例

ケース1:町のパン屋さん(従業員4名)
課題: 新しいオーブンを導入して生産量を増やし、デリバリーサービスも始めたい。そのためのチラシやWebサイトも必要。
最適な補助金: 小規模事業者持続化補助金
理由: 販路開拓(チラシ、Webサイト)と生産性向上(オーブン導入)の取り組みを合わせて支援してもらえる。補助額も事業規模に見合っている。

ケース2:金属加工業(従業員30名)
課題: 熟練工の技術に頼っている工程を自動化するため、最新のAI搭載型加工機を導入し、生産性を2倍にしたい。
最適な補助金: ものづくり補助金 または 省力化投資補助金
理由: AI搭載という「革新性」をアピールできるなら「ものづくり補助金」。人手不足解消と労働生産性向上を主眼に置くなら「省力化投資補助金」。両方の視点から事業計画を検討し、より採択されやすい方を選ぶのが得策。

ケース3:自動車整備工場(従業員8名)
課題: ガソリン車から電気自動車(EV)へのシフトが進む中、将来の事業に不安を感じている。新たな収益源として、クラシックカーなどをEV化する「EVコンバート」事業に新規参入したい。
最適な補助金: 中小企業新事業進出補助金
理由: 従来の自動車修理業から、EV開発・製造という全く異なる分野への挑戦であり、明確な「新事業」に該当する。EVコンバートに必要な専門的な測定器や加工機械の導入、安全な作業スペースを確保するための工場改修費などが補助対象となるこの補助金が最適。

まとめ

今回は、現在、中小企業や個人事業主の皆様が活用できる、代表的な5つの補助金をご紹介しました。 それぞれの補助金には異なる目的や特徴がありますが、共通しているのは「企業の成長と変革を後押しする力強い味方である」ということです。
自社の課題は何か、将来どのような姿を目指したいのか。補助金の申請準備は、こうした経営の根幹を見つめ直す良い機会となります。
「難しそう」とためらわずに、まずは情報収集から始めてみませんか。貴社の未来を拓く、最適な補助金がきっと見つかるはずです。

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株式会社樫乃屋では、貴社の事業内容や課題を丁寧にヒアリングし、最適な補助金と、採択に向けた具体的なステップをご提案します。
初回のご相談は無料です。
貴社のお話をじっくりお伺いした上で、最適な選択肢を一緒に考えさせていただきます。
もちろん、ご相談いただいたからといって、無理に契約をおすすめするようなことは決してございませんので、どうぞご安心ください。

まずは貴社の想いをお聞かせいただくことから、未来への第一歩を踏み出しませんか。

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