補助金の申請に必要な「gBizIDプライム」の登録はお済みですか?

突然ですが貴方は「gBizID」のことをご存じでしょうか。

もし、「何のことだかさっぱり分からない…」というのであれば、是非この記事を読んでみてください。

これから先、補助金の申請は基本的に「電子申請」になっていきます。

そのときに欠かせないのが、この「gBizID」です。

本記事では、「gBizID」の概要と取得方法、さらにはこのIDを使ってできることについて解説していきます。

 

gBizIDとは

gBizIDの概要

 

gBizIDは、補助金の申請や社会保険の手続きなど、様々な行政サービスを1つのアカウントで利用できるように作られたものです。

 

現在は、経済産業省が管轄する補助金の応募ができる「jGrants」や、日本年金機構が窓口になっている「社会保険手続きの電子申請」などのサービスがgBizIDで利用できます。

政府の掲げる「デジタルファースト」の理念のもと、今後もgBizIDで利用できるサービスは増えていくようです。

 

このgBizIDのメリットといえば、なんと言っても行政サービスを受けるためにいくつもIDを作らなくて済むということ。ID管理のための余計な時間やコストを削減できます。

 

気になるセキュリティ面も万全で、ログインするためには ID・パスワードに加え、スマートフォン(または携帯電話)を使う「二要素認証」を採用しているので、安心してお使いいただけます。

 

もちろん利用料金は無料で、365日24時間いつでもどこでも使うことができます。(※ただし、メンテナンスなどで一時的に使えないことはあります)

gBizIDの種類

gBizIDには、「gBizIDエントリー」「gBizIDプライム」「gBizIDメンバー」の3種類があります。

 

「gBizIDエントリー」はオンライン上だけで手軽に発行できる IDです。この後に説明する「gBizIDプライム」には審査があるのですが、「gBizIDエントリー」にはそれが無いので、即時に IDが発行されます。

 

ただし、この IDでは使えるサービスに制限があり、上で触れた「jGrants」や「社会保険手続きの電子申請」は利用することができません。補助金の申請を考えている方は「gBizIDプライム」の方に登録するようにしてください。

 

 

gBizIDプライム」は、gBizIDを使ってできる全てのサービスを利用できる IDです。

登録するためにはオンライン上で手続きした後に、「申請書」と「印鑑証明書」を郵送する必要があります。

 

郵送後には審査があり、現在は結果が出るまで3週間以上かかると言われています

補助金申請を考えている方は、できるだけ早めに「gBizIDプライム」の登録を済ませておいてください。

 

「gBizIDメンバー」は、「gBizIDプライム」を持つ会社が従業員用に発行できる IDです。

オンライン上での手続きのみで発行することができ、サービスの利用範囲は発行する会社が決めます。

 

 

gBizIDプライムの取得方法

gBizIDには3つの種類がありましたが、補助金の申請を考えているのであれば「gBizIDプライム」を取得する必要があります

 

そこで、ここでは「gBizIDプライム」の取得方法を解説していきます。

 

gBizIDプライムの取得に必要なもの

gBizIDプライムを取得するためには、当然のことながら「パソコン等の操作端末と「メールアドレスが必要です。

 

さらに、gBizIDは「二要素認証」を採用しているので、その時に使う「スマートフォンか携帯電話」も準備しておいてください。

 

また、オンライン上の申請が完了したら、そこから「申請書」を印刷して郵送しなければならないのでプリンターも必要です。

 

申請書を送る際には「印鑑証明書」を同封するので、こちらもあらかじめ用意しておきましょう。

 

gBizIDプライムの取得手順

gBizIDプライムの取得に必要なものが揃ったら、早速手続きに入りましょう。

 

以下、順を追って説明していきます。

 

①gBizIDのホームページ(https://gbiz-id.go.jp/top/index.html)にアクセスし、「gBizIDプライム作成」ボタンをクリックする

 

②表示されたフォームに必要事項を記入していく

このとき注意して欲しいのは、同封する印鑑証明書と同じ内容を書くことです。

記入内容が異なると、書類不備で審査に通りません。

 

③規約を読んで、「同意」にチェックを入れる

 

④完成した申請書をプリンターでコピーする

 

⑤印刷した申請書に「作成日」を記入し、代表社印(個人事業主の場合は実印)を押印する

このとき、申請書に記載した連絡先以外への連絡を希望する場合には、「連絡先担当者情報」も記入します。

 

⑥完成した申請書と印鑑証明書を「Gビズ ID運用センター」へ郵送する

 

⑦審査が終わると、申請書に記載したメールアドレスに連絡が来る

 

⑧メールに記載されたURLにアクセスすると、登録したスマートフォン(または携帯電話)にワンタイムパスワードが送られてくる

 

⑨届いたパスワードを入力し、新たなパスワードを設定したら手続き完了

 

gBizIDプライムを使ってできること

無事に、gBizIDプライムを取得することができましたか?

それでは最後に、このIDを使ってできることを紹介したいと思います。

ここでは代表例として、「jGrants」を取り上げます。

 

jGrantsの概要

jGrants」は、経済産業省が運営している補助金の電子申請システムです。

このシステムを使えば、「ものづくり補助金」や「小規模事業者持続化補助金」をはじめとする様々な補助金の申請を全てオンライン上で行うことができます。

 

すでにいくつかの補助金はこのjGrantsでしか申請ができなくなっていますので、補助金の活用を考えている事業者にとっては必須のツールです。

 

jGrantsを使うためには「gBizIDプライム」もしくは「gBizIDメンバー」を持っている必要があり、「gBizIDエントリー」では利用できませんのでご注意ください。

 

jGrantsの使い方

 

続いて、jGrantsの使い方を順を追って解説していきます。

 

①jGrantsのホームページ(https://www.jgrants-portal.go.jp/)にアクセスし、「補助金を探す」ボタンをクリックする

 

②キーワードで検索し、申請したい補助金を見つける

 

③gBizIDでログインする

 

④フォームに必要事項を記入し、指示された書類をアップロードする

 

⑤「申請」ボタンを押す

 

以上で申請手続きは完了です。

あとは補助金交付決定の連絡を待ってから、事業を開始してください。

ちなみに、事業完了後の実績報告や補助金の請求もjGrantsで行います。

 

 

あとがき

以上で見てきたように、「gBizIDプライム」は補助金を活用する事業者にとって無くてはならないものです。

 

実際に、新型コロナウイルスの影響で電子申請の需要が高まっていることもあり、gBizIDに関する申請や問い合わせが窓口に殺到しているそうです。

 

その影響で、現在はgBizIDプライムを申請してからIDが発行されるまで3週間以上かかっていますので、補助金の申請をご検討中の方は、今すぐにでも手続きをしてしまうことをおすすめします

 

↓gBizIDプライムの登録はこちらから

https://gbiz-id.go.jp/top/

 

gBizIDを取得して、自社の事業のために補助金を活用してください。